钻a的小说原文

今天推特的克里斯ワンドロワンライ结束了。

我圈那么冷,坚持了一年半还多还做到了有始有终,简直感动。

这次难得看到女神也出手了,终于有了要走向落幕的实感,我差不多也该把以前赞的这些那些想翻又没空翻的小说翻一下,然后这个CP大概就算圆满毕业了吧。

没啥遗憾,除了沉默横滨还坑着外,这是我最近N年来喜欢的最开心的CP,谢谢太太们!以后如果有机会再去日本跑展,不论你们摆什么摊,我一定回再来送礼物表达感谢之情的。

顺便马两篇女神最新的ワンドロワンライ文,为了避免以后她删帖我又找不到原文翻译了= =

「俺、先輩が好きです。ずっと好きでした。シニアのときから、ずっと。だから……だから、先輩の恋人になりたいです」
頬が熱い。心臓がばくばくしている。体中の血液が沸騰しそうなほど苦しいのに、胸の奥は氷のナイフの切っ先が当てられたように冷たかった。
震える指先のみっともなさに御幸は顔を伏せそうになったが、舌を噛んで自分を奮い立たせた。告白のとき視線も合わせられないような男が、この人に相応しいとは到底思えなかったからだ。
「そうか。ありがとう」
クリスはまるで、来客がコーヒーでも受け取るような穏やかさでそう言った。言い慣れている、と御幸は感じた。漂う失恋の気配に、胃の奥が掴まれるような苦しさを覚えた。
少し目を見開いたクリスは、開きかけた口をなぜか一旦閉じた。ほんのわずか見えた赤い舌先がたまらなく扇情的で、彼に思いを馳せてきた幾夜を思い出す。そこから零れる声が愛を囁かれることを夢見ていた。
「俺は」
とうとうこの日が来た。彼の現実の唇は今から、御幸を残酷に拒絶するのだ。
「俺は……誰かを好きになるとか恋するとか、そういうことはよく分からない。初恋の経験さえない」
クリスはいつもよりずっと小さな声で、言葉を吟味するように訥々と、ゆっくり話した。
「少なくとも今、俺はお前に恋愛感情を抱いてるわけじゃない。いつか気持ちが変わるという保証もしてやれない。――それでもいいのか?」
「……」
何を言われているのか分からない。御幸は瞼を上げたり下げたり、口を閉じたり開いたり、持てる限りの間抜け面を全部晒してから、何とか声を絞り出した。
「あ……の、それって……俺と付き合ってもらえるってことですか」
「お前がいいなら」
いいに決まっている。
「いいに決まってます」
思うと同時に声が出ていた。被せ気味の即答に、苦笑いされてしまった。
「そんなに大した男じゃないし、付き合ったところで何も出ないと思うが」
「いいんです、いいんです。先輩の価値は、俺がよく知ってるんで」
「お前は俺を買い被りすぎだ」
御幸はまた反射的に、買い被りなんかじゃ、と口走りそうになって、やめた。どんなに言葉を尽くしても、自分が彼に抱く感情をすべて伝えることはできないだろう。それに御幸は誰よりも滝川クリス優という男を見てきたから、彼がそう簡単に他者の説得を受け入れる性格でないことも知っていた。
それよりも、御幸はとうとうクリスの恋人の座を射止めたのだ。恋愛感情はまだないと言われたが、正直世の中の恋愛の始まりなんてそんなもんだろうとも思う。実はお互い両想いでしたなどという漫画みたいなハッピーエンドを求めていたわけではない。何せ、ほぼほぼ玉砕覚悟だったのだ。
(俺が、先輩の、恋人……)
口角が上がってしまうのを、咳払いでごまかす。しかしそれも三回ほど繰り返しごまかしきれなくなったので、作戦を変えることにした。
「な、何で付き合ってもいいって思ってくれたんですか」
御幸の問いにクリスは少し逡巡し、「今まで」と答える。
「今まで告白されたことは何度もあったが、俺はいつもそれにごめんと返してきた。恋愛感情の分からない男と付き合って、一時でも期待させるのは気の毒だと思ったからだ。他にもっと幸せになる方法があるのに、わざわざ俺みたいなのに時間を割く必要はない」
どうやらクリスは、恋愛というカテゴリにおける自己評価が恐ろしく低いようである。御幸が喉から手が出るほど渇望した恋人の椅子は彼にとってあまりにも無価値で、だからこそ人にくれてやることが戸惑われるほどのガラクタだったのだろう。
「さっきも本当は断ろうとした」
その一言は御幸をひやりとさせた。やはりあのとき感じた絶望の気配は、気のせいではなかったのだ。
「俺が、お前と付き合ってもいいと思ったのは」
長い睫毛が、そっと影を作る。
「他の誰かにも使ってきたのと同じ言葉でお前を振るのは……かわいそうだと思ったからだ」
「……」
「もっと言うと、俺がありがとうと言ったとき、お前がもうこの世の終わりかという顔をしてたからだな。あんな悲壮感のある人間の表情は初めて見た」
ふたりの間に沈黙が落ちる。
やがて御幸の喉がごくりと鳴った。
「……そっ……それはつまり……」
「同情だ。不満か? いや、まあ、そうだな。やっぱり同情で付き合うのはどうかと思う。やめるか」
「やめません。絶対にやめません」
付き合って3分で振られそうになって、御幸は慌てて首を振った。
「同情でも、情は情なんで。付き合ったもん勝ちです」
「勝ち負けなのか?」
勝ち負けである。御幸はこの瞬間、今まで彼に恋をしてきたすべての者に勝ったのだ。
そう考えると、段々根拠のない自信が湧いてくる。俺はこの人に『付き合ってもいい』と言わせたただひとりの男なのだと、気が大きくなる。
「先輩、俺、結構我慢強いですよ。10年20年かかっても、いつか俺に惚れてもらいますから。俺と付き合ってよかったって、そのうち絶対思わせてみせます」
「やめておけ、時間がもったいない。付き合うと言っておいて何だが、俺はお前に子どもが産まれたとき出産祝いを贈るのを楽しみにしてるんだ。バットとグローブどっちがいいかな」
「いやそれどうなんですかね!? 彼氏に向かって!」
彼氏。その響きに御幸はまた口角が上がりかけて、すぐさま咳払いした。御幸はこれからもこうして彼への恋心に振り回され続けるのだろう。恋人になってなお。しかしそれは、御幸にとって幸福な苦労だった。
「風邪か?」と首を傾げる男は、まだ恋を知らない。


【御クリ】 白紙の書き留め 【20170607ワンライ】

荷ほどきがひと段落して、クリスは軽く肩を回した。クリス以上にこの肩のことを気にする恋人はコンビニに出かけている。
(さすがに疲れたな)
潰した段ボールの山を横目で見やり、リビングのソファに深く座る。御幸は家具に拘らなかったので、新居の設備はほとんどクリスが選んだ。このソファもそのひとつだ。
値の張るものなので念のためいくつか候補を示し、これかこれかこれがいいと思うんだがお前はどうだと意見を聞いたとき、御幸はカタログのページではなくクリスの顔を嬉しそうに眺め、
――先輩が俺たちの家の物を真剣に選んでくれてるのって、イイすっね。
と頭の煮えたことを言うので、あまりに馬鹿馬鹿しくなってそれ以降はすべてクリスが独断で購入を決めた。御幸は何も文句を言わず、ネットで家具を物色するクリスをやはり嬉しそうな顔で見つめていた。
(昔はもっと気を張った男だった)
少なくともクリスに対しては、いつもどこかぴんと張ったピアノ線のような緊張感を持っていた。それがなくなったのは――まあ……いいことなのだろう。これから先ずっとあの調子でデレデレされても居た堪れないが。
(……ん?)
ふと視線を漂わせたクリスの視界に、青い紙袋が飛びこんできた。フローリングの上、ガラステーブルの足に凭れるように置かれた袋に、クリスは確かに見覚えがある。
「懐かしいな」
思わず独り言が漏れるほど、クリスにとっては思い出深いものだった。手に取ると、やはりそれはかつてクリスが三年間を過ごした青道高校の、購買部の手提げ袋だった。人一倍ノートやペンの消費が激しいクリスは常連客だったといっていい。
中を見ると、B5サイズのノートが1冊だけ入っていた。何も書かれていない新品だ。罫線の細さ、等間隔に入った目盛りで、このノートは高校時代に自分が買ったものであるとクリスは結論づけた。購買部の中でもまったく人気のない品で、野球部ではクリスだけが愛用者だったからだ。
こんなところに置いた覚えはないが、もしかしたら荷物が混ざってしまっていて御幸がここに避難してくれたのかもしれない。
お誂え向きにちょうどノートが切れていたのを思い出し、折角だからこれを使おうかという気になった。ペンで表紙にナンバリングを記したところで、玄関から「帰りました~」と間延びした声が響く。
「おかえり」
「先輩、ここファミマよりローソンの方が近……って……あ――っ!!!!!!」
買い物袋を落とした御幸が、大声を上げながら足早に目の前までやってきて、震える指でノートを指差す。
「そっそっそっそっそれ! それッ」
「このノートか?」
「ああああああ~~~~お、俺の……俺の宝物がっ……」
頭を抱えてしゃがみ込む姿に、ぎょっと目を見開く。
「お前のノートだったのか!? てっきり俺が買ったものだとばかり」
「えっ!!!???」
今度はがばっと顔を上げて立ち上がり、御幸は「そんなっ」と叫ぶ。
「お、覚えてないんですか!? 初めて先輩から貰ったプレゼントなのにっ」
「? 俺?」
こくこくと何度も頷かれても、そんな記憶はない。
ノートを? プレゼント?
首を傾げるクリスに、御幸は当時の状況を訥々と説明し始める。
それは、クリスが卒業する直前のことだった……らしい。
文房具屋帰りの御幸と、コーヒーを持ったクリスは寮の角でぶつかった。不注意はお互い様として、クリスのコーヒーは御幸の買い物袋を直撃してしまった。他の品は拭けば済むものだったが、茶色く染まったノートだけはどうにもならない。
『悪かった。これ、さっき購買で買ったばかりの新品だから、よかったら代わりに』
と、御幸に譲られたものこそが、このノートだったのだ。
「……そういうのをプレゼントというか?」
「言うんですよ!!!! 俺の中では!!!!」
――死ぬほど嬉しかったから、一生大事に取っておこうと思ってたんです。
そう切々と語られても、クリスには、
(そんなこともあったかもしれない。あったような気もする)
という程度の認識しかない。何せその頃のクリスは別に御幸と恋仲でもなかったし、進路のことで忙しい時期もあった。しかもクリスとしてはそれはプレゼントというより詫びの品だ。
このノートがもし他の誰かとの思い出の品で、それをうっかり使ってしまったというなら、クリスは心から素直に謝っただろう。けれど自分が軽い気持ちでやっただけの、たかだか百円程度の文房具を家宝のように扱われ、それが損なわれたと落ち込まれてしまうと、
――お前、それはちょっと違うだろう。
と、言いたくもなる。
とはいえ勝手に御幸の持ち物を使ってしまったことは事実なので、クリスは恐らくコーヒーのときと同じように、「悪かった」と謝罪した。
「許してくれ。俺に出来ることなら何でもする」
「今何でもって言いました?」
急に真顔になる御幸。少し考えて、クリスは静かに首を振る。
「言ってない」
「言いましたよ!」
「空耳じゃないか?」
「空耳じゃないです! 俺は……俺はあんたとの思い出は全部覚えてますから!! 何でもって言ったの、一生忘れませんから!」
「具体的に何をさせるつもりだ」
「先輩に別れたいって言われたとき、今の『何でも』を適用して撤回してもらいます」
「正気か」
こいつの必死さがたまに怖い、とクリスは思った。


 
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